白柴犬との日がな一日

白柴の“いぬさん” ベタの“こくまろ” かいぬしの日常を綴る雑多ブログ

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【犬を飼いたい人】知ってほしい、心にとめておいてほしい、激怒症候群のこと【既に飼っている人にも】

激怒症候群を知っていますか?

皆さんは、激怒症候群というワードを聞いたことがあるだろうか?激怒症候群とは、またの名をレイジシンドロームともいう犬の病気である。

 

激怒症候群、レイジシンドロームという名前の見た目から、「犬が激怒するのが病気なの?」とか、「飼い主のしつけが悪いんでしょ」などと思う人もいるかもしれないが、この激怒症候群は、飼い主のしつけのせいでも、ましてや犬のせいでもない、脳の病気なのである。

 

激怒症候群は、これから犬を迎えようと思っている人には特に知っていてほしい、心のどこかにとめておいてほしい症状になるため、是非記事を最後まで読んでみてほしい。

 

激怒症候群の症状は?

激怒症候群の症状は、ついさっきまで普段通りだった愛犬が急に凶暴になり、攻撃的になって暴れたり、襲い掛かってきたりするものとなる。それは本当に突然起こる。突然、犬が変わったように怒り狂い、襲い掛かってくるのだ。

犬が怒る、というと、フードアグレッシブを思い浮かべたり、飼い主が気付かぬうちに、犬が嫌がることをしているのだろうと考える人もいるかもしれない。

 

しかし、違うのだ。

 

激怒症候群の『怒り』は、フードアグレッシブや、犬の機嫌による『怒り』とは似ても似つかない怒りである。

先ず、犬が怒るときというのは、それなりのサインがある。鼻にしわを寄せたり、低く唸ったり、少し牙を出してみたりなど、必ず何かしらのサインがあるものだ。

 

だが、激怒症候群の『怒り』はサインがない。

先程も述べたが、それまで普通にしていた愛犬が、発作的に突然凶暴になるのだ。

凶暴になるだけでしょ?と思うかもしれないが、攻撃の矛先が他の犬や飼い主に向かうこともある。しかも、加減のない『本気の攻撃』を発作的にしかけてくるため、攻撃された方は大怪我を負ってしまうこともあり、とても危険なのだ。

 

少し離れたところでリラックスしていた愛犬が、前触れもなく突然襲い掛かってきたら……。想像してみてほしい。

 

激怒症候群の原因

激怒症候群の原因は、にあるといわれている。てんかんの一種といえば、しつけの問題ではないことも、ましてや愛犬の性格のせいでないことも理解しやすいのではないかと思う。激怒症候群の犬が突然凶暴になっているときは、いわゆる発作状態であるらしい。

 

※激怒症候群の症状は、抗てんかん薬で抑えられる場合があるようだが、治療に関しては確立されていないそうだ。愛犬のためにも、かかりつけの病院でじっくり相談してほしい。

 

激怒症候群に対して

 

『飼い犬に噛まれてしまった』と聞くと、「しつけがなっていない」とか、「飼い主が悪い」などと言われがちであるが、激怒症候群の攻撃発作は病気のせいであり、決して誰のせいでもない。もしかすると『飼い犬に噛まれてしまった』誰かとその愛犬は、密かに激怒症候群に悩んでいるかもしれない。

激怒症候群は、当事者以外にはなかなか理解してもらいにくい病気であり、飼い主自身も、自分のしつけ方が悪いのだと思い込んで誰にも相談できず、愛犬が激怒症候群であると気付きにくい場合もたくさんあると思う。

 

自分は、激怒症候群という病気を知ってから、本気噛みが治まらないという理由で施設などに手放されてしまう犬たちの中には、激怒症候群の子もいるのではないだろうかと考えるようになった。

 

もしあなたの愛犬に思い当たる症状があれば、ひとりで抱え込まずに是非かかりつけの獣医師さんに相談してほしい。

 

これから犬を飼いたいと思っている人は、激怒症候群という病気があるのだということ、そして、もし愛犬が激怒症候群になっても(もし自分が怪我・大怪我を負うことになっても)変わらずに愛情を注げるか、しっかりとお世話ができるかどうかを、あなたと、あなたの未来の愛犬のためにも、今一度考えてみてほしい。

 

愛犬との楽しい生活

激怒症候群についてだけ見ると、恐ろしい病気のように思えるが、どんな症状を抱えていてもやはり愛犬は愛しいし、愛犬との生活はとても楽しいものだ。何に対しても、まずは『知ること』が大切だと思う。この記事で、ひとりでも多くの人に激怒症候群のことを知ってもらえれば幸いである。